
長年尽くした夫にポイ捨てされ絶望した私は、献身的な大学生の息子を誘惑して「男」に作り変えてしまいました。の見所
「離婚してくれ」
夫の冷淡な一言で、二十年の献身はゴミ同然に捨てられた。絶望の深淵で、憔悴した母を救い上げたのは大学生の息子だった。しかし、彼の献身は母の歪んだ独占欲に火を点けてしまう。
「お母さん」という仮面を脱ぎ捨て、息子の寝室へ忍び寄る彼女。背徳の熱に浮かされる二人は、もう二度と戻れない禁断の地獄へと堕ちていく。狂おしく、そして美しい親子破滅の物語。
総字数 約9,500字(読了時間 約19分)
〈本文より抜粋〉
主人がこの家を去り、私の魂の半分を無理やり引き裂くようにして人生から消えてから、夜はただの暗闇ではなくなりました 。それは私をじわじわと押し潰し、窒息させるような底なしの重圧へと変貌したのです 。広い寝室の、真ん中だけが不自然に沈み込んだベッドに一人で横たわっていると、自分の指先から体温が少しずつ奪われ、存在そのものが霧のように薄れて消えてしまうのではないかという、根源的な恐怖に襲われるのでした 。
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彼が意を決したように腰を突き出すと、重厚な衝撃が私を貫きました 。「あああああ……っ!!」大きくのけ反り、私は絶叫に近い喘ぎを上げました 。熱い。熱くて、太くて、苦しいほどに中が押し広げられていく 。二十数年前、この身体から送り出した命が、今、全く別の形となって、私の中に帰還してくる 。その倒錯した悦びに、全身の細胞が歓喜に震えていました 。
〇
自分でも分かっていました。私の頭は、もう正常な回路を失っている 。二十数年守り続けてきた「母親」という役割が、口内に残る独特の、えぐみのある味と共に、音を立てて崩壊していく 。「見て、……お父さんはね、私を捨てたのよ。私に魅力がないから、女として終わっているから、だからあんなに冷たく私を突き放したの。ねえ、あなたもそう思う?」 返事を待つこともなく、私は指先に力を込めました 。
