満月堂

新進作家が贈る17万字超の愛欲短編集:十五の物語が紡ぐ絶頂

「小説家になろう」で活躍する実力派作家による、圧倒的なボリュームの短編集が登場。全十五篇の物語は、純愛から異世界、さらには心中を思わせる悲劇まで多岐にわたり、一冊で多様なエロスと感情を体験できる。どの話も心理描写が非常に丁寧で、読み進めるほどに作品の世界観に引き込まれてしまう。ハッピーエンドを基調としつつも、一筋縄ではいかない愛の形を堪能できる贅沢な逸品だ。

呪われた公爵と身代わり花嫁が紡ぐ、切なくも美しい純愛劇

魔力を持たず誰にも必要とされなかった身代わり花嫁と、満月の夜に獣と化す呪われた氷の公爵。お互いの孤独を埋め合わせるように惹かれ合っていく過程が、実に丁寧に描かれている。理性を失いながらも愛する妻を傷つけまいと苦悩する公爵と、自らの身を削ってでも呪いを癒そうとする彼女の深い愛情に胸が締め付けられる。過酷な運命に翻弄されながらも、二人が選んだ究極の愛の形とは。ドラマチックな展開に引き込まれる。

三百年の秘密に触れた訪問者たち。隔離された長寿村の恐るべき厄渡し

閉鎖的な村の因習と謎の奇病が絡み合う、極上の和風ホラーミステリーではないだろうか。奇妙な「挨拶」の正体が明かされるにつれ、背筋が凍るような恐怖と興奮が押し寄せてくる。単なるエロにとどまらない、重厚な伝奇ストーリー好きにはたまらない一作。徐々に狂気を帯びていく展開に、思わず息を呑んでしまうはず。